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世界を舞台に戦い続けたレーシングライダー、中野真矢氏がプロデュースするブランド、それが56designです。
ヨーロッパを拠点にレース活動を行なう中で現地でのバイク文化に触れ「バイクのあるライフスタイルをもっと楽しく演出したい」という想いが湧き上がり、まだ現役ライダーであった2008年に56designを創立。ライディングアパレルを中心に様々な提案を積極的に行なっています。

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[グッズ]56design

元GPライダーの中野真矢氏が興した56designが、2014年10月に6周年を迎えた。今でこそライディングアパレルとしての地位を確立しているが、立ち上げ当初は「レーシングスーツを作るの?」と聞かれたそうだ。今回、中野真矢氏に改めて56designに込める思いをインタビューした。 そこに居たのは特別な存在ではなく、1人のバイク好きの姿であった。

■56designの過去、現在、未来

立ち上げのきっかけは、GPライダーとして世界を転戦する中で感じた、ヨーロッパと日本のオートバイ文化の違いでした。ヨーロッパでバイクレースは、スポーツの一つとして人気があります。街に出れば自然体でさりげなく、かつカッコよくバイクに乗っている。老若男女問わず、バイクが生活の一部なんです。そんな理想的な環境を日本でも広げたいと56designを立ち上げました。とは言え、レース一辺倒だったので知らないことばかり。新しい発見の連続で、僕自身のバイクへの付き合い方も変わりましたね。
少ないメンバーですが、ここまで 一本筋を通してきた結果、「他とは違うところがいいね。」とお客様からお褒めの言葉も頂くようになりました。同時に、「ここはこうしたらいいんじゃない。」という声も頂き、温かく育てられている感じもしています。
今後は「life with motorcycles(オートバイを生活の一部に)」のコンセプトの下、商品やイベント、ツーリングの主催はもちろん、もっと日常的 な形でやりたいなと思っています。例えば、チェッカーフラッグやバイクのアイコンを普段着に取り入れてもらって、オートバイ好きをアピールしてもらえるような。それで、居酒屋さんでもレストランでもいいんですが、知らない者同士が「あ、バイクが好きなんですか?」って出会いのきっかけ作りになるのが野望です(笑)。

■モノ作りのこれから

フランス、スペイン、イタリアと 住みましたが、やっぱりイタリア人のセンスには惹かれます。イタリア のチームは、マシンのカラーリングのこだわりからステッカーの貼り方ひとつ取ってもカッコいいんですよ。シンプルなんだけどちょっとした色が入っているような…。その遊び心は参考にさせてもらっています。
EDWINさんとのコラボジーンズを例に取れば、ライディングポジションに最適なカッティングでヒザ周りにザイロンを入れてライダー向けにして、バックポケットにさりげなくバイクのイラスト入りパッチを施す。バイク好きなら共感してもらえる遊び心でしょ。こういうライダーに喜んでもらえるモノ作りを続けていきたいですね。

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